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モニタースピーカー「KSdigital C5-Coax」を導入

   

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今までずっと使用していたスピーカーがESIのnEar05 eXperienceというものなんですが、DTMを始めたころに割とすぐ買ったのでかれこれ13年くらいなります。
改めて13年ってよく頑張ってくれた感ありますね、、

当時、とりあえずDTM用のスピーカーを買わないとと思い、サンレコか何かの雑誌でちょうど紹介されていて、癖がなくフラットでコスパが非常に優れているみたいな内容で、まぁ音のことなんか全くよく分からないので試聴もせず購入しました。

この13年間で、スピーカーの話題になったとき、この機種を言っても殆ど誰にも分かってもらえないくらいマイナーのようで。
数年前にTom@Hackさんが「3万円切る価格とは思えない音」とブログで絶賛されていて、知る人ぞ知るって感じみたいです。

今回ショップに4日連続通って試聴したのですが、接客してもらったスタッフみなさん存在を知りませんでした。(笑)
いやいやスタッフさんでもそこまでみんな知らないレベルなのか…?!って感じですが。

そんなこんなで、nEar05が特に壊れたとかではなくてまだまだ現役でいけそうなんですが、同じく10年以上使用していたオーディオインターフェースも今年RMEのUCXに初めて買い替えたので、スピーカーもそろそろランクアップしたいなということで。

さて、試聴した機種は以下になります。()内はおおよそで、ペア価格。
・GENELEC 8320(24万円)
・GENELEC 8330(30万円)
・ADAM AUDIO A5X(10万円)
・ADAM AUDIO A7X(15万円)
・NEUMANN KH120A(16万円)
・PRESONUS Sceptre S6(15万円)
・Pioneer RM-05(15万円)
・musikelectronic geithain MO-1(30万円)
・KSdigital C5-Coax(34万円)

主に長い時間試聴したのはこのあたりで、あとは比較としてEVEやJBLの安めのものをって感じです。

10万以上だと、とりあえずGENELECとADAMが"2大"人気スピーカーというイメージですかね。

原音を忠実に再現するならGENELECの8320や8330の音響補正できるシリーズがいいかなと思ったんですが、好みで言うとGENELECの音にはそんなに惹かれませんでした。
特に20系は小さい割にかなり鳴りがいいとはよく言われますが、他のと比べるとやはり小さい分、音量出した時に余裕がないというか、ちょっと窮屈に感じられました。

ADAMも輪郭が良かったんですが、少しハイが耳について好みではなかったです。
オケ曲の空間、奥行きが感じられにくく、けっこう音が前に貼りつくようなイメージでした。

NEUMANNは逆に、空間がよく感じられて割と好みの音ではあったのですが、モニターとして使うにはちょっと音が引っ込みすぎかなと。
オケ的には気持ち良くても、そんなに奥行きが必要ないポップ系とかは合わない印象でした。

PRESONUSは全体的にバランスがすごくいいイメージで好印象だったんですが、、
知人に勧められていざ実物を見たらめちゃくちゃでかくて見た瞬間ダメだったっていうオチです。(笑)

Pioneer、同軸なら~とスタッフさんに勧められて、完全にDJ系のイメージしかなかったので、全くノリ気なく試聴したら、いやはやこれはやられたってくらいバランス良く、好みの音でした。
コスパとしては一番だと思ったので最後まで悩んだ機種です。

musikはあの坂本龍一さんも使用しているらしく、かなり高性能なスピーカーとして有名みたいですが、なんじゃこりゃってくらい全く低域がなく、これがほんとに有名なの?!と疑ってしまうほどでした。
どうやらスイートスポットが激狭らしいです。
少しでも頭を動かすとスポットから外れるくらいのレベルみたいで、試聴環境的にその場所を見つけることができませんでした。(汗)

で、今回購入したKSdigital C5-Coax。
色々前調べしていて、最初からなんとなく同軸がいいかなと思っていたのと、一回り大きいC8という上位機種は聴いたことがあってあまりのクリアさ、解像度の高さに衝撃を受けた記憶があり、注目してはいました。

しかしとても予算に収まる価格ではなかったので、よほど気に入らない限りは本気では考えていなかったんですが、たまたま展示品を中古価格で販売できるとのことでなんと無事候補に入れることができました…!

性能的にもC8の下位とは言え、他の試聴したどのスピーカーよりも圧倒的な解像度があり、レンジ感も申し分なく、ローはタイトでありながら、オケ系の奥行き、広がりも素晴らしい。
ベタ惚れですが、本当に一聴してそう思うレベルでした。

ただひとつ懸念点があるとすれば、輪郭がすごくはっきりしていて音の立ち上がりが非常に速いが故に、長時間聴いていると耳が疲れそうというところでした。

スタッフさんに話を聞いていると、展示品は2~3年使っていてけっこう持ち運びもしているので、新品のほうがいいのではということで、最終的には新品のKSとPioneerで悩むことに。。汗

価格は34万と15万。
悩みどころはどちらのスピーカーが良いかというより、34万出せるかどうか。でしたね。。

熟考の結果、妥協はしないことを優先して、KSに決めました。

今回試聴した中で、一番高価なので、一番良くて当たり前と言えば当たり前なのですが。
実は5年くらい前に国内でリリースされたときはなんと、、

ほぼ 半 額 だったんですよね。

2~3年前から突然なのか徐々に上がったのかわかりませんが、いつの間にか倍の価格に。。

それを考えるとなかなか悔しいところはありますが、、(笑)
しかしこの音で16~17万だったというのも信じられないです。

ということで、また使用感などアップしたいと思います!

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